福島市水道事業経営審議会(令和7年度第3回)
新ビジョンに基づく「令和8~10年度財政計画」について、市長からの諮問(7月29日)を受け、第2回(9月30日)及び3回の審議を経て、10月21日に市長へ答申しました。
(1)日時
令和7年10月21日(火) 午前10時00分から午前11時00分
(2)出席委員
8名(12名中)
(3)場所
福島市役所
(4)議事
・財政計画の諮問に対する答申について 〇答申書 (PDF 497KB)
・経営戦略の作成について 〇経営戦略の作成について (PDF 256KB)
左から、成田委員、佐藤(健)委員、西川委員、木幡市長、伊藤会長、石髙委員、佐藤(圭)副会長、藤川委員、鏡委員
〇委員名簿
内容
1 答申の概要
「ふくしま水道事業ビジョン2026(以下、新ビジョン)」に基づき財政計画が策定されていることから、新ビジョンのコンセプト、各種施策全般について審議した。あわせて、財政計画期間の3か年のみならず、R8年度からR17年度までの10年間の収支見通しについても審議の対象とした。水需要予測に基づく適正な収入見込みのもと、R8年度からR10年度までの財政計画期間においては、投資資金が確保されており、現行料金での運営は可能である。一方、人口減少に伴う水道料金の減収と現下の物価高騰が経営に与える影響は大きく、次の財政計画期間中となるR12年度からの投資資金不足に対しては、早急に対策を講じるべきと考える(別添付属資料「更新事業と年度末繰越財源の推移」)。持続可能な水道事業経営の視点から、以下、3つの要望を付すものである。
〇要望1 ユーザーニーズに応える、コスト縮減の検討
〇要望2 需要動向を的確に反映した、料金体系の見直し
〇要望3 ユーザーの納得感を高める、積極的な経営情報の発信

〇答申書(PDF 497KB)
2 市長挨拶
市長挨拶では、
「審議会委員の皆様には7月に行った諮問に対して審議いただき感謝申し上げる。令和8年度から10年度までの財政計画期間において、新ビジョンに掲げる事業推進と現行料金での安定経営は可能という内容の答申を頂きましたので、しっかりと事業運営を行っていきたい。
ユーザーニーズに応える、コストの縮減の検討ということで、水道事業として、市民の皆様に負担が増えないよう最大限の努力をして、前例にとらわれず事業を進めていきたい。
一方で、企業を増やす、併せて市で雇用される人を増やして、人口減少をできる限り抑えていくということで、収入の減少というのを私としてはできる限り小さくしたいと考えている。
しかし、需要動向を的確に反映した料金体系の見直しというのは必要。全国的に、これまで投資事業を抑えて水道料金を見直してこなかった事業体が、投資事業を始め、それと同時に大幅に水道料金を引き上げているが、福島市は投資事業と水道料金の見直しをコンスタントに行っていることで、急激な変化というのは無いようにしたいと思っている。
また、ユーザーの納得感を高める積極的な経営情報の発信ということで、市民の皆様にしっかりとお伝えすることで、水道料金に対する理解を得られると思うので、我々も日ごろから情報発信に努めたい。
また、官民・広域の連携による経営基盤の強化は、とても重要である。我々だけでなく、特に小さな水道事業体は、技術者の確保やコストの縮減にも限界があり、とても苦労している。それを福島市と一緒にやることで、技術力の向上やさらなるコスト縮減も図れるという面があるので、広域連携といったものも積極的に進めていく。
今後も水道事業が健全で、持続可能な形で事業運営できるよう努力していくので、委員皆様方のご指導をよろしくお願いする。」と述べました。
3 水道事業管理者挨拶
水道事業管理者挨拶では、
「本日は、お忙しい中、今年度3回目となる審議会にご出席賜り、感謝申し上げる。これまで委員の皆様には、ふくしま水道事業ビジョン2026については、骨子から原案の策定まで、ご説明させていただいた。これをもとに作成した10年間の財政見通しのうち、令和8年から10年までの3年間を計画とする財政計画について、市長より諮問をさせていただいた。前回9月に開催した会議においては、令和8年度から10年間を計画期間とする財政計画、こちらの諮問に対する答申の内容について、協議を行っていただいた。本日の会議では、答申の内容を委員の皆様と確認し、審議会から市長へ答申いただく。本日はよろしくお願いする。」と述べました。





